車が水没した場合どう対処する?・保険・夢占い・脱出方法
更新日:2024年08月25日
車が水没した場合どう対処する?
近年、大雨による被害が増えてきています。
そのひとつが車の水没です。車が水没してしまうと、大事な愛車が廃車になってしまうこともあります。そうならないためにも、車が水没してしまったときは迅速な対処を心がけましょう。
水没してエンジンがかからない時は無理にかけないが正解!
車が水に浸かってしまうと、故障の原因に。マフラーの排気口に水が浸入すると、車の構造上エンジンが停止してしまいます。なぜエンジンが停止してしまうのかと言うと、水がマフラーからエンジンの方へ流れてしまい、排気ガスを排出できなくなります。その結果、エンジンが停止します。
水没してエンジンが停止してしまった場合の対処法は、エンジンを自分でかけようとしないことでし。無理にエンジンをかけようとすると、コインロッドが折れてしまい、エンジンが修理不可の状態になってしまう可能性があるからです。
もしもエンジンが修理不可になってしまうと、50万円から200万円の修理費がかかることになるので、車の内部構造に詳しくないという人は、専門家に見てもらったほうが利口です。
リモコンキーが水没したら急いで分解を!
大雨の被害は、車本体だけの話だけではありません。車の鍵であるリモコンキーも水没してしまっている可能性があります。
リモコンキーが水没してしまったら、緊急事態ですので、なるべく早く作業することをします。この時、ボタンを押してしまうのはダメです。水没してしまうと、車の鍵は開閉しません。
リモコンキーを開けたら、内部の基盤や部品などを分解していきます。部品の位置を間違えないようにメモしておくと、組み立てのときにわかりやすいです。細かい部品を分けたら、ドライヤーで乾かしましょう。この作業が一番重要です。ドライヤーは温風から冷風で乾かします。リモコン内部にある基盤とICチップを傷つけないように注意してください。
熱がとれたら組み立てなおして、ボタンが使えるか確認します。
車が水没した時保険はどうなる?
車が水没してしまった場合、修理して乗り続けたい考える方も多いでしょう。先ほど挙げたように、水没の修理費用は高額です。そのため、加入している任意保険で修復費用を支払いたいものです。
しかし、全損扱いになって車両保険金額満額を支払われるのか、補償されない場合もあるのか、知っている人はそれほど多くはありません。
では、水没車の保険適用はどのようになっているのでしょうか。
大雨による被害は車両保険が適用可能
大雨によって車が損傷した場合は、車両保険から保険金が支払われます。道路が冠水していて水没したり、 機械式駐車場ごと水没したときも適用です。ただし、車両保険に加入していない場合は、もちろん適用外です。
台風による被害も補償してくれる!
また台風の場合、車の水没だけでなく、強い風などでの被害も考えられます。飛んできた看板が車に当たって傷ついたり、小石が飛んできてフロントガラスが破損してしまう被害です。こういった台風による被害の際にも、車両保険が適用されます。
ただし、車が流されて建物や他の人の車にぶつかって損害を与えた場合などは、補償されません。
全損の場合、保険金額の全額が支払われる
車の損害額から自己負担額を引いた金額が車両保険金として支払われますが、水没した場合は「全損」となることも多いです。車の修理費が保険金額を超えると全損になってしまい、保険金額の全額が支払われます。
ただし、全損の場合は、保険金額以上の保険金が支払われることはないので、注意が必要です。
水没したら買い替えを検討しよう
車が水没したら、買い替えを検討する人も多いのではないでしょうか。水没した車は、外見だけで故障の具合が分かりません。エンジン等、目に見えない故障が多いです。また金属の腐食も進むので、劣化しやすくなっています。
修理したとしても、後々トラブルや故障が発生する可能性があり、非常に危険です。「冠水歴」が付き、中古車としての価値も低くなりますので、車両保険を受け取ったら、その保険料で買い替えを検討するといいでしょう。
水没の際の保険使用は1等級ダウン
自動車保険というのは、1年間無事故であれば無事故等級が1等級アップします。一方で、保険を使った場合には3等級ダウンしてしまいます。
しかし、水没した場に保険を使用したとしても3等級ダウンにはなりません。水没による車の損害は等級据置事故と言われており、現在の保険制度では1等級ダウンと1年間の事故あり割引率の適用になります。他の事故と比べて、保険金が請求しやすいようになっていますので、水没した際には保険を使用するのが良いでしょう。
車が水没する夢の意味は?
車が水没する夢は、自分自身が気力を失い、マイナス思考になっていることを表します。ゆっくり身体を休めて、体力の回復に努めることをします。
また運気の低下を指すともいわれています。今頑張って取り組んでいることや、築いてきた交友関係が悪い方向に向かっていることの暗示です。順調に進んでいたことが悪循環に陥ってしまったり、今取り組んでいることが中断してしまう様なトラブルが考えられます。
しかし、水没した車から脱出できた夢なら、それほど大事に至らずに済むことを暗示します。中々脱出できないのであれば、長期化してしまうことこともありますので、事態が悪化する前に対策を取れるようにしておきましょう。
水没車の見分け方
日本は水害の多い国なので、水没車は少なからず市場に出回っています。水没車を中古車で購入してしまうと、後々になって様々なトラブルに遭う可能性が高くなります。
トラブルを未然に防ぐためにも、水没車の見分け方を知っておきましょう。
相場より安い車は要注意!
安い車には、安いなりの理由があります。水没車であることが、その理由の1つかもしれません。そのため、相場よりも安い値段で販売されている車は、「もしかしたら水没車かもしれない」と疑いの目を持つことも必要です。
もちろん、通常の相場と変わらない価格で販売されていることもあるので、下記のような特徴がないかも確認してみてください。
水没した車に表れやすい特徴
水没車を見分ける方法としては、シミの確認があげられます。
水没によって発生した汚れやシミは、部品を交換しない限り綺麗に掃除しても落ちることはありません。特に革製品や布製品はシミが落ちにくいです。車のシートの同じような位置にシミがある場合は、その位置まで浸水していた可能性があります。
またエアコン作動時の異臭がないか確認もしておきましょう。エアコンの内部は浸水してしまうと、異臭が発生します。通風ダクト内に汚れやカビが発生するので、異臭の原因となります。
水没した車かどうかを判断する場合には、こういったポイントを確認してみてください。
車が水没した時の脱出方法
水深が深い事故だと初動対応が大切です。それは、水没が始まってから数分の行動が生死を別けるとされるほどです。
近年アメリカでは、車に閉じ込めらたまま水没してしまう事故が増加しております。その被害者は年間平均400人。日本でも毎年平均数10件発生しています。
そのため、水没する車からの脱出方法は多く知られています。そこでここでは、車が水没したときの脱出方法を紹介します。
水深が深いとドアを開けるのは難しい
水没が始まると、徐々に車のドアに水圧が加わります。ドア半分の高さの水位でドアを開けるには、通常の約5倍の力が必要です。ドアを開けて脱出する方法もありますが、窓を割って脱出するほうが容易でしょう。
脱出用ハンマーが無い場合は小銭で代用
車の窓は特殊な安全ガラスが使用されています。非常に割れにくい強化ガラスですが、先端の尖った固いもので叩くと割れ易い性質を持ちます。そこで役立つのが「脱出用ハンマー」です。このハンマーの先端は尖っていて、車のガラスを割りやすくなっています。
しかし、脱出用ハンマーがないことも考えられます。そういったときに役立つのが小銭。財布の中にある小銭をスーパーのビニール袋に入れて窓に思いきり叩きつけることで、窓ガラスを割ることができます。
窓ガラスを割るときの注意点
車の窓ガラスは割れにくいと紹介しましたが、特にフロントガラスはフィルムが入った特殊、頑丈なつくりです。窓ガラスを割るのであれば、運転席側のガラスか車後方のリアウィンドウが割りやすいでしょう。
水没被害に要注意
車の水没についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
愛車を大切に乗り続けるためにも、大雨の日には運転を控えたり、洪水の起きそうな場所は避けたりと、できるだけ注意を払う必要があります。
初回公開日:2017年10月31日
記載されている内容は2017年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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