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車の足回りとは?|名称/構造・異音トラブル原因/解決方法

更新日:2024年08月07日

車の足回りは、普通に車を使っている時はあまり意識しませんが、車を走らせる上で必要なものであり、非常に重要な役割を持っています。そんな足回りにはどんな部品や役割、足回りに発生する異音の原因や修理にかかる費用などについてご紹介します。

車の足回りとは?|名称/構造・異音トラブル原因/解決方法

車の足回りってどんな部品?

皆さんは車の「足回り」についてご存知でしょうか。車に詳しい方であればイメージできますが、車の足回りと聞いただけではイメージできない方も多いです。

あまり足回りの部品に注目されることは少ないですが、車が走る上で足回りは非常に重要な役割を果たしています。そこで今回は、足回りがどんな役割をしており、足回りのトラブルや異常にはどんなものがあるかご紹介します。

車の足回りとは、パーツの総称

車には足回りという部品があるわけではなく、複数の部品を総称して「足回り」と呼んでいます。

足回りと呼ばれる部品には、以下の部品が当てはまります。

・タイヤ
・ブレーキ
・サスペンション
・アーム、ブッシュ類

タイヤやブレーキはイメージしやすいものですが、サスペンションやアーム、ブッシュ類はイメージしにくい部品です。

サスペンションとは車のバネのことで、段差を乗り上げた時に、その衝撃を吸収して乗り心地を良くする役割があります。段差に乗り上げても、ゴツンという衝撃が来ないのはサスペンションがあるおかげです。

アーム、ブッシュ類とは

アーム、ブッシュ類とはサスペンションの動きに関わる部品になります。サスペンションは衝撃を吸収するために伸び縮みするため、サスペンションを取り付けているパーツも上下に動きます。そのサスペンションが上下に動くように支えている部品がアームです。

ブッシュ類は主にアームなどに取り付けられており、アームの動きをスムーズにするために取り付けられているゴム部品をブッシュと呼んでいます。ブッシュ自体はそれほど大きな部品ではありませんが、アームの動きをスムーズにするだけではなく、乗り心地や走りに大きく影響する部品のため、非常に重要な部品です。

足回りの構造にも種類がある

足回りは車の走行性能や乗り心地などに大きく関わる部品のため、足回りの構造にも種類があります。足回りの種類は主に以下の種類があります。

・ストラット型
・ダブルウィッシュボーン
・マルチリンク
・トーションビーム

ストラット型は多くの自動車に採用されている方式で、普通の車からスポーツカーまで採用されています。部品数が少ないため、軽量でコストパフォーマンスに優れていることが特徴で、ダブルウィッシュボーン型は高級車やスポーツカーに採用されており、サスペンションの性能や乗り心地が良いことが特徴です。

マルチリンク型は複数のアームでサスペンションを支えており、安定した走行性能を発揮することができます。最後のトーションビーム型は軽自動車やミニバンなどに採用されており、左右のタイヤを繋いだ足回りです。トーションビーム型は後輪によく使用されます。

足回りのセッティングとは?

車の足回りにはセッティングと呼ばれるものがあり、タイヤの角度やサスペンションの硬さなどの調整が足回りのセッティングになります。

足回りのセッティングは走行性能や乗り心地に関わるもので、セッティングによっては車の性能を大きく変えることが可能です。そのため、車好きの方やサーキットで走行する方は、足回りのセッティングを自分で変更したり、専門店などで調整などを行います。

普通の乗用車であっても足回りのセッティングは非常に重要で、セッティングがきちんとされていなければ、走りが不安定になってしまったり、タイヤの磨耗が均一でなくなるなどの不具合につながります。

足回りの錆止めとは?

足回りの部品は車体の下にあるため、小石や水などが直にかかります。そのため、足回りの部品には錆止めなどの対策が重要です。

新車の状態であればそれほど気にすることではありませんが、車を使用していれば小石が足回りの部品に当たり、金属がむき出しになった部分から錆が進行することが考えられます。特に海風や融雪剤などは車体下の錆を進行させるため、注意が必要です。

足回りの部品に錆が発生すると、部品の耐久性や車を売却するときの査定額などに影響するため、錆の発生を防ぐのであれば、錆が発生する前に錆止め剤を塗ると良いでしょう。

足回りのトラブルを見極め方は?

車の足回りは車を走らせる上で非常に重要な部品であり、メンテナンスを怠ってしまうと重大なトラブルになります。しかし、足回りの部品が突然壊れることは少なく、壊れる前に音や振動などが発生します。

足回りのトラブルを見極めるには、どんなことに注意すれば良いか気になる方もいるでしょう。そこで次の項目から足回りの異常を見極める方法についてご紹介します。

車体下を擦った時は要注意

足回りが急に壊れる原因で考えられることは、縁石などに車体下をぶつけたことがきっかけになり、足回りが破損することが考えられます。

車体の下を擦った時は、足回りの部品に大きなダメージを受けていることが考えられます。擦ったときの衝撃が大きいときなどは足回りの部品が破損している可能性があるため、自分で車体下を確認するか、近くの整備工場で点検を受け、二次災害を防ぎましょう。

足回りの異音は大きなトラブルの前兆

足回りの部品が壊れている時は、異音が出ることが考えられます。車内に聞こえてくる音には数多くありますが、「以前こんな音してたっけ」と感じた時や、普段聞きなれない音が聞こえる時は車のトラブルが考えられます。

異音の全てが足回りの異音とは限りませんが、異音の発見は大きなトラブルを防ぐことができるため、聞きなれない音が発生している時は、近くのディーラーなどで点検を受けるようにしましょう。

ギシギシ音がする時に考えられることは?

段差を乗り越えるときや走行中に、ギシギシと音が出る場合があります。ギシギシ音の原因はサスペンションのゴム部品が劣化して異音が発生していることが考えられます。

ギシギシ音を止めるには、サスペンションのゴム部品を交換すれば解消されますが、ゴム部品が劣化しているのであればサスペンション自体も劣化していることが考えられるため、同時に交換してしまう方法も良いでしょう。

コトコト音がするときはどんな不具合?

コトコト音がする場合は、ショックアブソーバーの劣化が考えられます。ショックアブソーバーとは、サスペンションに使われている部品で、バネの力を抑制するための部品です。この部品が劣化してしまうとオイル漏れなどを起こし、コトコトと音が出る場合があります。

ショックアブソーバーが劣化している状態ではバネの力を抑制できず、車体の揺れを抑えられなってしまいます。そのため、走行が不安定になってしまう原因となってしまい、車検も通せなくなってしまうため、コトコト音が出ている場合は早めに修理しましょう。

ガタガタ音がする原因は?

足回りからガタガタと音が出ている時は、ジョイント部分の劣化や、ホイールベアリングの破損が考えられるでしょう。

足回りは、ハンドルを切るための動きやサスペンションの動きに合わせて動く必要があり、部品のつなぎ目に、ボールジョイントと呼ばれるつなぎ目を使用してします。そのボールジョイントが磨耗してしまうとガタつきが発生してしまい、ガタガタと音を立ててしまう原因になります。

また、ガタガタ音の原因には、ホイールベアリングの摩耗も考えられるでしょう。ホイールベアリングとは、タイヤの軸がスムーズに回転するために使われる部品で、ホイールベアリングが摩耗してしまうことによりがたつきが発生し、ガタガタと音を立ててしまう原因になります。

いずれの場合も車の安全に関わる部品のため、ガタガタ音は早めに修理するようにしましょう。

車の足回りにかかる整備費用は?

車の足回りから異音が出ている場合などは早めに整備する必要がありますが、車を修理するのにどのぐらい費用がかかるか気になる方もいるでしょう。

車の修理にかかる費用がどのぐらいかかるものか、足回りの部品を交換する場合の費用などについてご紹介します。

足回りを修理する場合の費用は?

足回りのトラブルで部品を交換する場合は、不具合箇所によって費用が異なりますが、安い場合だと1万円台からで、高くなると10万以上かかる場合もあります。足回りの部品は、簡単に外せる部品から取り外しが難しいものまであるため、故障箇所によって費用が大きく異なります。

足回りを交換するときの費用は?

足回りの部品を交換する場合は、交換する部品ごとによって費用が異なります。その中でも交換費用が高くなりやすい部品はサスペンションの交換やショックアブソーバーの交換、ホイールベアリングの交換をする場合が高くなりやすいです。

上記の部品は多頻度に交換する部品ではなく、主に走行距離が多い車で交換する部品になります。そのため、あまりにも費用がかかるのであれば、車の寿命と考えて乗り換えを検討しても良いでしょう。

足回りの機能はとても大切なもの

ここまで車の足回りについてご紹介しましたが、車の足回りは非常に大切な部品であり、正常に機能するからこそ安全なドライブができます。足回りの整備は費用がかかるから整備しないという判断をせずにきちんと整備を行い、安心して車を使える状態にしましょう。

初回公開日:2017年11月17日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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