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白バイヘルメットの特徴・メーカー・フルフェイスでない理由

更新日:2024年09月08日

苦手な人は目を背けたくなるけど、大好きな人にはたまらない!憧れの白バイ隊員の使っているヘルメットや装備品はどこで手に入るのか。カメラはついているのか。そして、なぜ白バイのヘルメットはフルフェイスではないのだろう?という疑問について紹介します。

白バイヘルメットの特徴・メーカー・フルフェイスでない理由

白バイ隊員とは?

街中を走っていると白バイで颯爽と走り抜ける『白バイ隊員』を目にすることがあるでしょう。近年女性の白バイ隊員の採用もされるようになり、警察の中でも更に特殊な任務に努める交通機動隊のことを指しています。

白バイ隊員になるには警察官として入所し、更に白バイ隊員養成所にて厳しい訓練を耐え抜き合格を受けた者だけがなれるという難関を極める職務だといえます。交通取り締まりを行っているだけにも見えますが、実際の職務は多岐に渡り忙しさで休む暇もないと言われています。しかし、そんな白バイ隊員にあこがれる人も多いのは事実で、白バイ隊員になりたくて警察官になる人も後を絶ちません。

それでも、その中から白バイ隊員になれるのはほんの一握り、相当な覚悟と努力が必要なまさに警察官の鏡だと言えるでしょう。

白バイ隊員のヘルメットってどうなってるの?

白バイ隊員は選び抜かれた優秀かつ忍耐力や運動力、その他適正に優れた一握りの人たちからなる機動隊集団です。そんな彼・彼女らは違反や事件があると猛スピードで走ります。そのため、危険も伴うことから頭を守るヘルメットは特にこだわりが見られます。

今回はそんな白バイ隊員のヘルメットについて解説していきましょう。まずはヘルメットの仕組みからご紹介します。

白バイのヘルメットにカメラはついているの?

白バイのヘルメットにカメラはついているか、という疑問ですが、交通機動隊などの一部の白バイにドライブレコーダーはついているようです。ただしカメラは通常は車体に設置、大きなイベントや交通規制、災害などの緊急時に交通部長の指示で、隊員の判断で白バイについたドライブレコーダーをヘルメットに移すことができます。

そのため、ヘルメットにドライブレコーダーがついているときは緊急時になりますので、通常時にヘルメットにはついてはいません。ドライブレコーダーは白バイの普段の運転チェックや追跡中に起きた事故の再発防止に役立てるほか、災害時の交通の記録、重大事件の証拠として本体ごと保管して捜査に活用されていますが白バイの普段の取り締まりや、違反を巡る裁判の証拠に使うことはありません。

本体ごと保管するのはセキュリティに配慮して録画した映像は外部の記録媒体に保存ができないからです。また、映像は本体に12時間分の保存ができ上書きされます。警視庁や警察署などに映像を送ることはなく、再生用のモニターもありませんが、今後は全車両に配備の予定だそうです。

反射テープはどうなっているの?

白バイのヘルメットには太い2本の反射テープが後頭部の下辺りに横向きに貼っているほかに、頭頂部から2本線の反射テープの所まで『Y』の字が2つ繋げたように貼られています。横に貼られている反射テープには『交通機動隊』『POLICE』『警視庁』などの文字が入っています。

白バイ隊員のヘルメットは反射テープの貼り方、テープ自体にも文字入れがあったりと市販されているテープやヘルメットには見受けられない制作がされており細かいところまでこだわりがあるのが分かります。

白バイのヘルメットにマイクはついている?

白バイのヘルメットの左側には、バイク側の拡声器へ音を送るためのマイクと音声調節がついています。当然ながら、市販品のヘルメットにはこのような装備はなくヘルメット本体のみとなります。この時点で白バイのヘルメットは特殊であり、市販で手に入れるのは難しいことが分かります。

マイクホルダーは?市販されている?

白バイのヘルメットで採用されているマイクホルダーの市販品は存在しません。個人で製作しオークションやフリマなどで販売されている方からの入手となります。そのほかに、バイク用ヘッドセットの取扱店や専門店などで相談すると良いでしょう。

白バイヘルメットはどこのメーカーが製作している?

上記で紹介したように白バイ隊員のかぶっているヘルメットは特別注文品なので市販はされていません。多くのベースになっているヘルメットのメーカーは株式会社アライヘルメットと株式会社SHOEI(ショウエイ)の2社とされています。

ARAIのヘルメット

株式会社アライヘルメットが製作している原型となったヘルメットは「SZ系」です。CT-Zという製品が原型となっています。この製品はブレや圧迫感のない下アゴから支える圧迫感のないかぶり心地や、走行の条件や自由に角度調節ができる日差しを遮るバイザー、高速走行時の煽りを抑えるエアースルーパス(通気口)を設けたりなどの特徴があります。

他にはSZ-Gという製品が原型となっているヘルメットを着用している白バイ隊員もいます。
こちらもフィット感と安定性の高く、空気抵抗・風きり音を低減していたり、さまざまな素材を幾層にも重ねた構造で、独自の多段階発泡ライナーを採用し、重量増加を抑えてコンパクトなフォルムを実現した性能に特化したオープンフェイスのヘルメットです。

SHOEIのヘルメット

株式会社SHOEI製のヘルメットで原型となっているのはSP-16というモデルでしたが、現在はこのモデルは廃盤です。後続の現行モデルですとJ-Cruiseになります。このヘルメットにオプションのV-440バイザーを装着すると白バイヘルメットの市販品になります。

白バイヘルメットがフルフェイスではない理由って?

白バイ隊員がフルフェイスのヘルメットではない理由の一つとして、警察手帳での本人確認のために顔見せる必要もあるほかに、警察官は勤務中は必ず帽子をかぶる規則になっています。同じように白バイ隊員も勤務中はヘルメットをかぶる規則になっていると言えるでしょう。

また、その他の理由として視野の広さやヘルメットを被ったまま会話をしたり文字を書いたりの利便性や作業性も損なわないのでオープンフェイスのヘルメットとされています。オープンフェイスヘルメットは視界が広く、フルフェイスと比べると自由度が高くなっているからです。

自由度が高いということはそれだけ長時間かぶることの負担を軽減することができ、ヘルメットを装着することの多い白バイ隊員が息苦しさを感じることなく快適にかぶることができるという点がオープンフェイス採用の理由だと言えるでしょう。

白バイヘルメットの無線はどこにあるのか

白バイの無線機はバイクの運転席後方、横置きの箱の中にあります。白バイのハンドル左に、音声出力先の拡声器と警察無線とを切り替えるスイッチがついていて、隊員の腰に付けられたトランスミッターを通して白バイに飛んだあと、ハンドルの切り替えスイッチに応じ、ヘルメットのマイクから拡声されたり無線で電波に乗ります。(無線傍受の場合は、逆ルートでヘルメットまで届く)。

白バイと警察官との接続は、昔は有線でしたが、事故時の引っ張られのリスクを考慮して現在は無線になっています。無線やマイクはエンジンが止まっていても使え、無線機箱にON-OFFのスイッチがあります。

白バイのヘルメットは特注品だった!

白バイで使われているヘルメットは、特別なオーダー品だということがわかりました。普段は白バイを見かけたら目を背けたくなる人も、彼らの装備を観察してみるのも面白いので見かけたらぜひじっくりみてみてください。

モーターサイクルショーや、教習所などでも白バイ隊員の走行イベントがありますのでチェックしてみるといいでしょう。

初回公開日:2017年11月20日

記載されている内容は2017年11月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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