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キャンピングカーのトイレの処理方法|簡易/仕組み/臭い

更新日:2024年07月05日

近年が高まっているキャンピングカーですが、トイレの処理はどうやって行えばいいのでしょうか。また、臭いがこもってしまったり、車内まで臭いが出てしまったりしないのでしょうか。今回は、キャンピングカーでのトイレの処理方法や、臭い対策を中心にご紹介していきます。

キャンピングカーのトイレの処理方法|簡易/仕組み/臭い

キャンピングカーのトイレの処理方法

アウトドアを楽しむのにピッタリなキャンピングカーのトイレは、どうなっているのか気になります。今回は、キャンピングカーのトイレの種類や処理方法、消臭方法などキャンピングカーのトイレに関する基礎知識を紹介します。

キャンピングカーにトイレは必要か?

キャンピングカーにトイレは必要でしょうか。キャンピングカーにトイレがついていれば、どんなところでも気軽に車中泊ができるのが魅力です。

特に、女性や子どもが利用する場合、トイレ付きのキャンピングカーはニーズが高い傾向にあります。行楽シーズンは渋滞も付き物ですが、車にトイレがあれば慌てることはありません。

しかし、行く先にトイレが設置されていることがほとんどでしょう。車にトイレがなくても困ることはないケースもあります。もちろんトイレを設置するにはスペースが必要なので、車内の収納が減ってしまうのも考え物です。トイレの後始末も大変に感じてしまうでしょう。

そんなメリットもデメリットもあるトイレ付きのキャンピングカーですが、あらかじめどんなところに行きたいのかを考えて、設置するかどうか判断するほうが良いです。

種類別トイレ・シャワー付きキャンピングカー

キャンピングカーで使えるトイレというのは、非常に限られています。緊急用のトイレ、災害用簡易トイレなどは使用できそうな気がしますが、実は災害用簡易トイレは、汚物を特殊な薬剤で固めたり、吸収材を使って固める方式が多いです。そのため、汚物は旅先で捨てることはできません。

キャンピングカーで使えるトイレとは、セパレートで使用部分と汚物処理のためのタンクが分けられているものに限られます。キャンピングカーのトイレは大きく分けて3種類です。

・ブラックタンク(マリン)式トイレ
・カセット式トイレ
・ポータブル式トイレ

この3種類の方式で共通しているのが、排泄物をタンクに溜め、所定の場所で処理するということです。昔ながらの汲み取り式トイレとは異なり、基本的に水洗です。

トイレ本体には、シャッターなども工夫されていて、あらかじめ専用の薬品を投入しておけば、臭気も抑えることができます。

ブラックタンク(マリン)式トイレは

ブラックタンク式、マリン式と呼ばれるこのトイレは、アメリカ製の自走式やトレーラーに見られるタイプです。便座は車内に据え付けられており、汚物タンクも車に固定されています。

中身の処理に関しては、タンクを取り出すことはできないので、専用ホースを接続して所定の下水道などへ流します。

ブラックタンク(マリン)式のトイレのメリットは、排泄物を見ることなく処理できることです。キャンピングカーにもよりますが、タンクの容量は100リットル以上あるものもあり、家族での長期旅行にも対応できます。

ただし、ブラックタンク(マリン)式のトイレは専用ホースを繋いで処理するので、ホースが届くように車が近付ける必要があります。

カセット式トイレは

カセット式トイレは、ヨーロッパ製のキャンピングカーに使用されている方式です。日本製のキャンピングカーなどでもよく使われます。

カセット式トイレは、ポーブル式トイレと構造は同じです。流す用の水は、キッチンや洗面所と共用の給水タンクからとれるようにな仕組みになっていたりします。給水のために何往復もする必要はありません。しかし、旅行中にタンクに水を入れる際など、少し手間に思うでしょう。

車に便座が車に固定されているため、トイレを丸ごとを車から下ろすことはできません。排泄物を処理する時には、カセット式は車外のハッチを開けて、タンクを外してトイレや下水道まで運び、処理します。取り付け取り外しはポータブルよりは楽です。

また、カセット式のほうがポータブル式よりも汚物をいれるタンクの容量が大きいという特徴があります。

ポータブル式トイレは

ポータブル式トイレは、持ち運べるトイレです。トイレを丸ごと動かせるので、いらないときは車から下ろして、有効的にスペースを活用することができます。車両にマルチルームがある場合、ポータブルトイレをそこに置けばトイレルームに、トイレをどかせば収納スペースにもなります。

ポータブル式トイレは水洗式が主流ですが、水洗のための水を入れるタンクは、給水タンクとはまったく別ものなので、それぞれに水を入れておく必要があります。ポータブル式は移動できるのがメリットですが、汚物処理を一人で行うのは結構な重労働になります。水洗用の水と汚物にペーパーが加わるので、複数人で行うといいでしょう。

排泄物は汚物タンクにためておいて、キャンプ場などのダンプステーションなどで処理します。しばらく汚物がタンク内にあっても、臭いが逆流しないように工夫されていますので安心です。

キャンピングカーにもウオッシュレットは設置できる?

「日本の誇る文化」として知られているウォシュレットは、欧米や東南アジアなどでも流行しており、気温の高い東南アジアでは、水道水を直接噴射するタイプのウオッシュレットが主流になっています。

そんなウォシュレットですが、今使っている便器に簡易に設置することができます。そのため、キャンピングカーにウオッシュレットを付けている方はけっこういます。設置費用は2万円~となっていますが、現在携帯用ウォシュレットなどもありますので、好きなほうを選択するといいでしょう。

簡易トイレがあるキャンピングカー

大きな震災直後に、「防災アイテムとしてのキャンピングカー」が注目されました。水道はライフラインのひとつで、生きていくうえで欠かせない大切なものです。でも、もうひとつ大切なものがあります。人が生きていく上でとても大切なのは、「出す」ことです。

キャンプを楽しむためのキャンピングカーもいいですが、防災アイテムとして簡易トイレがあるキャンピングカーを用意しておくのもいいでしょう。

キャンピングカーのトイレの仕組み

ブラックタンク(マリン)式トイレ・カセット式トイレ・ポータブル式トイレ方式と3種類を紹介しましたが、どの方式でもタンクの中の処理は自宅のトイレや下水道で行うのが基本です。

しかし、処理する場所(ダンプステーション)があるキャンプ場やRVパークもあります。長旅の場合は、こういったダンプステーションをうまく使いましょう。

後始末について

キャンピングカーに設置しているタンクが一杯になったら、トイレにダンプしにいきます。排泄物は家のトイレや浄化槽、もしくは公衆トイレで捨てることが可能です。

タンクに水を入れて、何度かシャカシャカしすすぎます。そのあと、次に使うために専用の消臭剤と水を注いでセット完了です。キャンピングカーのトイレの後始末は、おもっているより面倒ではありません。

キャンピングカーのトイレが臭い時の対策

キャンピングカーとはいっても、トイレの臭いは気になります。キャンピングカーにおけるトイレの消臭を軽視してはいけません。

キャンプをする季節を考えればわかりますが、大抵が行楽地やキャンプ場が賑やかになる季節、つまりは夏場がメインです。真夏のあまり使われていない公衆トイレをイメージすればわかるでしょうが、強烈な臭いがします。

現代は、水洗トイレは普及していますので、そういった臭いを嗅いでしまうケースは少ないのですが、キャンピングカーで消臭対策をしないと、汚物処理をする瞬間にあの臭いを体験することになります。

キャンピングカーの消臭には、消臭剤タイプと汚物の分解で薬剤タイプがあり、その多くはキャンピングカー販売店や通販で購入できます。一般的な家庭用消臭剤は、キャンピングカーのトイレの臭いにはあまり効き目がありません。

消臭剤「ODORLOS」なら

バイオ系消臭剤なら「ODORLOS」が有名です。ODORLOSは、アメリカ製の消臭剤で「生物分解」タイプになっています。バイオの力で悪臭を防いでくれます。

ブラックタンクの悪臭は、バクテリアが有機物を分解する際に生じる、硫化水素やアンモニアによるものが原因です。ODORLOSは、その分解の過程でバクテリアを助け、硫化水素の発生を抑えてくれます。

このように、環境に優しいのもODORLOSのメリットのひとつです。薬品による化学反応で匂いを消すのではなく、ホルムアルデビドなどの有害物質は含まれていません。

消臭効果ですが、トイレから匂いが漏れて不快になることはありません。ODORLOS自体は無臭ですので、薬剤臭が苦手な方にもです。

薬剤「アクアケムグリーン」なら

キャンピングカーの定番の薬剤といえば、「アクアケムグリーン」です。このアクアケムグリーンは、キャンピングカーでは最も使用されているトイレのケミカル剤だといえるでしょう。オランダやドイツでは、環境に配慮した製品のみに認められる、エコラベルを取得しています。

なぜ、アクアケムグリーンがなのかというと、やはりその消臭力が評価されています。消臭力が強力で、キャピングカーで使用するトイレのケミカル剤としては、非常に効果は高いです。

しかし、アクアケムグリーンは苦手な人も一定数います。アクアケムグリーンは薬品臭がキツめなので、好き嫌いがあるのでしょう。ただし効果は高いので、薬品臭が気にならない方は使用してみてはいかがでしょうか。

燃焼式のトイレ付きキャンピングカーとは?

トイレの後始末が手間なら、燃焼式のトイレ付きキャンピングカーという選択もありです。

燃焼式トイレは、電気または灯油を燃料とし、排泄物を蒸発・乾燥・焼却する、くみ取り不要の汚物処理システムをもつ燃焼式トイレのことです。排泄物は灰になり、小さくなるので場所を取りません。もちろん悪臭などは発生せず、衛生面も安心でも快適でしょう。

また、キャンピングカーのトイレで最も面倒な後始末ですが、燃焼式トイレなら自動で処理するため面倒な操作は必要ありません。

キャンピングカーのトイレは役に立つ!

いかがでしたか。今回は、キャンピングカーでのトイレの処理方法や、臭い対策を中心にご紹介しました。

キャンピングカーのトイレの有無に関しては賛否両論ありますが、やはりトイレが設置すればいざというときに役立ちます。大自然の中で釣りを楽しんだり、美しい星空を眺めたり、トイレに縛られずにアウトドアを楽しむことができるでしょう。

もちろん、トイレを設置するということは、処理や臭い対策が必須になってきますので、自分に一番合ったキャンピングカーのトイレを探してみてください。

初回公開日:2017年12月21日

記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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