車の譲渡の手続きの代行方法・費用・必要な書類・保険の手続き
更新日:2024年11月12日
車の手続き代行方法・流れは?
知人から車を譲り受ける場合には、代金を支払って終わりではありません。しっかり法的な手続きを行わないと、車を譲渡したのに自動車税の請求が来たり、打った人がスピード違反でオービスに引っかかったときには、自分のところに違反切符がくるなんてことが起こりえます。
また、最近ではオークションにて車を購入する人が増えていますが、こちらもしっかり手続きを行わないと大変なことになります。ましてや、見ず知らずの他人に売却するのですからなおさらです。
そこで今回は、車の譲渡に関する手続きや流れについて紹介していきます。一般的に馴染みのないことですので、これから譲渡する予定がある人は必見です。
個人間での譲渡
個人間で車を譲渡する場合の流れとしては大まかに3つのステップがあります。まずは、必要書類を作成します。この書類は譲渡する側もされる側も必要な書類がありますので、この後詳しく触れていきます。そして、書類が揃うと譲り受けた側が陸運支局へ行き実際に名義変更手続きを行います。最後に、車の任意保険の引継ぎを行って完了になります。
最後の任意保険に関しては、車と任意保険の両方を一緒に引き継ぐ場合と、一番オーソドックスな車のみを譲渡する2種類があり、車と任意保険を一緒に引き継ぐのは譲渡する人とされる人が家族の場合のみですので、車のみ譲渡という形が多いです。
ディーラーでの手続きは?
基本的にディーラーや中古車販売業を営む会社の場合は、すべてディーラー側で行ってくれることがほとんどです。新車時には、車庫証明や陸運局に提出する書類の作成まで行ってくれますが、そのかわり手数料が発生しています。
普通、ディーラーへ譲渡するという形はあまり見かけないですが、中古車販売会社であれば、そこら辺の手続きを行ってくれます。一般の人は迷ったり、書類作成に苦戦したりしますが、ディーラーはプロなので、煩わしい手続きは任せましょう。
陸運局って?
馴染みのない陸運局ですが、何を行う所かというと、自動車のみならず船、鉄道までも管理しています。陸運局は国土交通省の出先機関ですので、交通全体の管理を行っているということです。
述べてきましたが、かなり幅広く管理している役所なので、自動車以外の手続きの方も大勢いるので早い時間に行きましょう。また、陸運局では名義変更して住所も変わると新たなナンバープレートを取得します。自分で古いナンバープレートを外すという作業が発生しますので、女性が一人で行くにはちょっとハードルが高いです。工具は陸運局の方で貸し出してくれます。
車の譲渡で必要な費用は?
車の譲渡では結構な費用が掛かることをご存知ですか?ざっと見ていくだけでも、移転登録手数料、申請書代、ナンバープレート代、印鑑証明代、自動車取得税がかかります。もし、業者に頼む場合はこれに加えて手数料も必要になります。一番安く名義変更の手続きを行った場合(ナンバープレート変更なし、取得税なし)では、5,000円ほどで手続きできますが、取得税やナンバープレートも変更となれば、1万円くらいの出費になります。
また、字光ナンバー(光ナンバープレート)にする場合や、希望ナンバーにする場合には追加で費用が掛かりますので注意が必要です。
車の譲渡に必要な書類
ここからは、必要書類について詳しく見ていきます。この譲渡の手続きで一番面倒なのがこの書類関係です。譲渡された側がすべての手続きを行うことが可能であればいいのですが、相手がいることなので、そうはいきません。特に、遠くに住んでいる場合やオークションで購入した場合は相手と密に連絡を取り合わないと、なかなか苦労します。
もちろん、陸運局についても度重なる書類作成、記入事項がありあすので面倒極まりないです。しかしながら、書類が揃ってさえいればスムーズに終わる手続きなので、安心してください。
譲渡する側が用意する書類
譲渡する側は、印鑑証明と委任状が必要です。これは、陸運局へ提出するのではなく譲渡される側の方に渡せば大丈夫です。また、委任状も譲渡する人本人が陸運局に出向けば必要ありませんが、これはかなり少数です。逆に、譲渡する人が名義変更を行う場合には、逆に譲渡される側の人から委任状を貰う必要が発生します。
譲渡される側の書類は?
譲渡される側は、申請書、譲渡証明書、車証明が必要になっています。申請書は陸運局で記入すれば大丈夫ですし、譲渡証明書はインターネットで入手すことができます。
これらの書類が一つでもないと取り合ってくれませんので、まずは書類をそろえることからスタートです。陸運局だけではなく、印鑑証明は市役所で発行してもらう必要がありますのであらかじめ用意しておくことを勧めます。印鑑証明は3ヶ月以内に発行されたものであれば使用できますので、早めに用意しましょう。
また、書類ではないですが実印も必要になりますので、持っていない方は書類以上に時間がかかる場合もありますので、用意しておくといいでしょう。
委任状の書き方は?
名義変更を手続きを行う上で必要になるのが委任状です。何を書いていいかわからないという方が多いですが、Webサイト上に委任状のフォーマットがありますので、印刷して記入してもらえば大丈夫です。
ただ、公式な書類になるので様式は決まっており、手書きや自己流の様式では提出できませんので注意が必要です。心配な方は、知り合いの車屋さんや陸運局で直接受け取って、記入し手続きするのが確実です。
もちろん、譲渡する側、譲渡される側でもない第三者が名義変更手続きを行う場合にも、この委任状は必要になります。なので、名義変更の手続きにはマストと言える書類なので、忘れないように用意しましょう。
車の譲渡で保険の手続きはどうなる
恐らく、すべてのドライバーが加入している自動車保険。任意とはいえ、自動車を使用するうえで加入するのが責任です。この任意保険も車の譲渡でどうなるのか見ていきます。事故を起こした時では遅いので、しっかり名義変更の手続きと同じく必ず行うことが大切です。
車と保険を一緒に譲渡
もし譲渡する人が家族である場合には、自動車と任意保険を同時に譲渡することが可能です。この場合は、等級も引き継ぐことができるので、自分の子供が初めて車に乗る場合でも保険料を安く抑えられるというメリットがあります。
しかし、子供が結婚したり、独立して別居することになれば保険の名義変更を保険会社で行う必要があり、その場合等級が最初からということになる場合がありますので、保険会社に確認しておきましょう。
家族以外に譲渡する場合の保険は?
基本的には、家族以外に譲渡すると時に任意保険も一緒に譲渡することは不可能です。なので、旧所有者が自動車にかけている任意保険を解除する手続きを行うことが必要です。そうでなければ、新所有者が新たに任意保険に加入できないからです。特に、譲渡する場合には保険の空白期間が無いように手続きする必要があり、名義変更の手続きを行う前に保険の手続きを行うようにしましょう。
車の譲渡手続きは早めにやろう
任意保険を先に変更しておくのが一番安全かつ確実な方法ですが、車を譲り受けた側は迅速に名義変更を行ってください。なぜなら、名義変更をしないで交通違反を犯した場合は旧所有者に報告が行きますし、年度末の3月に譲渡をした場合には4月1日時点で所有していた名義人に自動車税の請求が行きますので、金銭トラブルの原因になります。
また、取得税などの費用は現金支払いのみでカードは使用できないので、余裕をもって現金を持参していきましょう。時間は1日あれば完了すると思うので、面倒くさがらずに早め早めに手続きを完了させてください。
初回公開日:2017年12月21日
記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。