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車台番号の意味と検索方法・打刻位置|製造年月日/自転車

更新日:2024年08月23日

車台番号はどうやって調べればいいのか、どのような情報が含まれているのかを知って、いざという時に役立てましょう。車台番号が割り振られることによって生まれる役割や、ナンバープレート(車両番号)とは何が違うのかを書いています。

車台番号の意味と検索方法・打刻位置|製造年月日/自転車

車台番号って何?

車台番号とは、各車体に割り振られた番号の事です。人間で言うと出生届を始めとして、名前や住所を役所に登録し、誰がどこでどう生きているか、税金はどうかなどがデータベース化されているのと同じ事です。

通常の「物」であればそんな管理は必要ありません。しかし、乗り物は便利な反面、個人が公共の場で扱う物であり、ルールが必要になってきます。車台番号には同じものはありません。また、自動車やバイクの車台番号は、国土交通大臣の指定が必要な厳格なものとなっています。

なぜこういった行政上の手続きや固有の番号が必要となってくるのかを説明していきます。

第二十九条 自動車の製作を業とする者、自動車の車台又は原動機の製作を業とする者及び国土交通大臣が指定した者以外の者は、自動車の車台番号又は原動機の型式を打刻してはならない。

出典: https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search... |

車台番号から製造年月日が分かる

車両に不具合が発生した時は、まず原因はどこにあるのかを突き止めようとします。その原因が購入前から潜んでいたものなのか、購入後に個人の使い方によるものなのかで責任の所在は変わってきます。

よくリコールという言葉を聞きます。これはメーカーが車両を作る際に起こしたミスや不備などが原因の場合に、それを購入した消費者には回収や補償をします、という事です。その際に必要になってくるのが車台番号です。

交代で作業をする一部の人が作り方を間違えて覚えていた。ある期間から作る道具や仕組みを変更していた。など、人の手で作られる物には正常なものとそうでないものが入り乱れる事がよくあります。車台番号にはいつ、どこで、誰が作り、完成となったものなのかがデータ化されているので、製造年月日からリコールに該当する車両なのかを調べられるようになっています。

車台番号で盗難車か分かる?

自動車、バイク、自転車、どれも基本的には持ち運びができないものですので、盗難の被害に晒されている事は想像に容易いでしょう。自動車とバイクにはナンバープレートがあり、自転車には防犯登録でシールなどを貼っています。

しかし、これらは外したり剥がそうと思えば簡単にできてしまいます。名前が似ていますが、車両番号はナンバープレートの事で、車台番号ではありません。もし、盗難があった場合に、ナンバーが偽造されるような事があったとしても、車台番号で本来誰が所有しているべき車両なのかを調べることができます。

車台番号は車両の経歴書

車両を購入する際は新車購入以外に、中古での購入や譲渡という選択肢もあります。その際にも車台番号は必要不可欠となりますので、しっかりと車台番号をメモしておくことをします。

自転車

防犯登録は所有者の名義で登録されますので、新しい所有者が防犯登録をし直す必要があります。その際に車台番号が必要になります。自動車やバイクのような行政のルールに基づく車検などはありませんので製造年月日や場所以外に行政上の経歴書のようなものはありません。

自動車やバイク

自動車やバイクは車検や免許など厳格な行政上の管理の元に置かれています。そのため、所有者の所在地の管轄が変わる、返納し登録を抹消するなどでナンバーでは変わってしまいます。いつ車検を受けたのか、走行距離はどれくらいなのか。前回の車検でどの箇所が弱っていて交換したのか、税金はいつ払われたのか。

そういった完成後の経歴を記録するために車台番号はあります。違法なものや不安材料があるものが公共の場で走るというのは絶対に避けなければなりません。

経歴を車台番号毎に記録、車検証の発行という形で視覚化し、安全を保障するというのが車台番号の重要な役割となっており、中古車を購入する際の判断材料にもなっています。

車台番号の桁数に意味はあるの?

車台番号の桁数に意味はあまり無く、メーカーによって付け方が変わります。自動車とバイクは17桁以下の英数字の組み合わせで表記されます。

車台番号の打刻位置はどこにあるの?

では、肝心の車台番号はどこに書いてあるのでしょうか。これまで述べてきたように、車台番号は人間の名前のようなものであり、車やバイクに関しては行政のルールに基づいた身分が必要です。

つまり、その名前が改ざんされる、喪失してしまうような事はあってはいけません。そのためなるべく剛性が高く、事故などの損傷があった際に影響を受けにくい場所に直接刻印がされています。

自転車の場合

自転車の車台番号はフレームに刻印されている事がほとんどです。また、保証書に記載されるものでもあるので、分からない場合はそちらを見ると良いでしょう。例として、自転車のどの位置に刻印されているのか表にしてみましたので、参考にしてみてください。

自転車の車台番号刻印場所
ハンドルとの結合部周辺
サドル(イス)との結合部周辺
ペダル周辺を下から除いた辺り

自動車の場合

自動車の車台番号もさまざまな場所に刻印がされています。多くの場合、車台番号はダッシュパネルに刻印があります。ダッシュパネルとは車の運転席とエンジンルームを遮る鉄板の事です。バンなどの前方部分が短い車種や後輪駆動の車などを除き、前方部分はドライバー保護のためにも衝撃に強く作られています。

そのため消えてはならない情報を刻印しておくには打って付けです。最近ですと、盗難防止のために複数個所に車台番号の刻印を施している車種もあります。どうしても見つけられない場合は車検証に記されていますので、そちらを見ると良いでしょう。

自動車の車台番号刻印場所
ダッシュパネル
タイヤハウス付近
運転席の下側(内張りなどの下)
ボンネット内の側面

バイクの場合

バイクも刻印されている場所がさまざまになっています。

オートバイであれば、ハンドルと前輪を繋いでいるフレームの周辺にある事が多いです。エンジン付近にはエンジンナンバーが振ってありますが、車台番号とは別物なので注意が必要です。原付バイクの場合は特にバリエーションが多くなっています。

オートバイであれば、車検証を見ることで車台番号が分かりますが、原付バイクには車検証はありません。購入時に標章交付証明書というものが発行されますので、そちらに記載されています。

バイクの車台番号刻印箇所
サイドカバーを外したエンジン部の周辺
車体の下部
マフラーの接合部付近のフレーム
シート開口部の後方
スタンドの付け根部分
乗車した時の足元

ホンダの車台番号

ホンダの車台番号は、バイクや自動車の車種によって刻印されている位置が異なってきますので、まずは使っている車種についてチェックしておきましょう。

車種がわかったら、車台番号検索サイトに使っている車種を入れれば大抵は検索することができます。バイクと自動車では、車台番号の位置は違いますので、それぞれの特徴をご紹介いたします。

バイク

ホンダのバイクの車台番号の位置は、多くが下側面部分に刻印されていることがほとんどです。シリーズによっては、後部分に刻印されているバイクもあります。ホンダバイクは種類が多く、小さくて分かりづらいですが、あまりに小さい場合はルーペなどで観るとわかりやすいでしょう。

自動車

ホンダ製の自動車の場合は、多くがエンジンルームかリアエンジンに車台番号が刻印されています。まれにタイヤハウスの右後輪前方に刻印されているモデルの自動車もあります。だいたいは、エンジンルームに刻印されているといってもいいでしょう。わかりづらければ、下記でご紹介いたします、車台番号検索サイトを利用してみるといいでしょう。

各メーカーの車台番号を検索するには?

車台番号の詳しい刻印場所が分からなければ、下記の各メーカーが公開している車台番号検索サイトを活用してみましょう。使っているシリーズやナンバーなどを入力すれば、どの位置にあるのかわかりやすいので、便利に活用することができるでしょう。

また、それぞれサイトを利用する前に利用規約が求められますので、同意ボタンをクリックすれば、各サイトとも利用することができます。

車台番号が消えている!

車台番号は、経年劣化により、車台番号が消えていたり読めなくなっている、盗難に合い、車台番号が削り取られてしまった事故などで車台番号部分の読み取りができなくなってしまいます。また、位置が特定できたとしても読み取れないなどのトラブルが発生することがあります。

しかし、それでは番号の証明にはならないのかと不安になる方もいらっしゃるでしょう。では、そのような時はどうすればいいのかをご紹介いたします。

登録書があるか確認

車やバイクを買った時は、必ず登録書を書きます。万が一、車台番号が盗難に遭い、削られていてわからない。または、車台番号がわからないほど、こすってしまったなど、そういった場合は登録書をチェックしてみましょう。

もし、登録書の書類を紛失してしまった場合は、車検証でも確認をすることはできますので、まずは登録書をチェックしてみるといいでしょう。

車検証もチェックしておこう

登録書の書類が見当たらない場合は、車検証もチェックしてみましょう。車検証にも車台番号は明記されますので、登録書を紛失してしまった場合は車検証を確認してみるといいでしょう。

盗難後に戻ってきたら、警察に届けよう

自分のバイクや自動車が盗難にあってしまったが、その後戻ってきた時に車台番号が削られていて分からないとなると、それは器物破損罪として警察で手続きを取ることができます。その際には、自分がその自動車、またはバイクの持ち主であることを証明できるものを持参しましょう。

陸運局の陸事部門に相談してみる

車台番号が全く分からない。書類もわからない。そんな事態になってしまったらどうすればいいのでしょうか。最終的な車台番号を調べる方法としては、陸運局の陸事部門に出向き、車台番号についてトラブルを相談をすることです。

陸運局と陸事部門とは、自動車やバイクを買った時に車台番号や車両番号などを申請するなど、自動車やバイクなどに必要な手続きをすることができます。日本全国各地にあります。車両番号や車台番号を管理しているのは、陸運局の陸事部門ですので、車台番号の情報がどうしても見つからない場合はこちらに問い合わせるのが一般的とされています。

車台番号と車体番号の違いは?車台番号についてのアレコレ

車台番号と車体番号の意味は同じ

車体番号という単語を聞くことがありますが、車台番号と何が違うのでしょうか。答えとしては、車体番号も車台番号も同じ意味となります。本来は、車台番号のほうが正しい用語で『車体番号』のほうは非公式の呼び方となります。また、英語ではフレームナンバーとも呼ばれています。

本来は車台番号が正式

さきほども、ご紹介しましたように車台番号は、車台番号が公式的な呼び方となっています。しかし、どちらの呼び方でも、自動車やバイクの個体番号を指す意味としては同じですので、車体番号ってなんだと混乱せずに同じ意味であることを覚えておくと、書類を書く時などに困ることはないでしょう。

一部地域によっては、車体番号が通称であったり、車台番号であることがありますので、意味は同じと認識しておきましょう。

車台番号とナンバープレートは違うの?

ナンバープレートと車台番号は何が違うのかと疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。名前が少々似ていますが、明確にいいますとそれぞれ違う番号となります。ナンバープレートは、車両番号とも呼ばれ、各地域の陸運局が管理しているその地域の登録番号になります。

一方車台番号は、冒頭でもご紹介しましたように、自動車やバイクが持つ『固有の番号』ですので、どの地域にいても海外にいても車台番号が変わることはありません。逆に、ナンバープレートの場合は、引っ越しをすることによって地域の登録から外されますので、住所と同じく変えなければならない番号となります。

車台番号を検索すると車のグレードが分かるってホント?

車台番号は、今乗っている自動車やバイクのグレードを検索することもできます。上記でもお話しましたように、車台番号は、車の履歴書ですので、当然グレードを調べることも可能としています。

自動車を売る時や自動車のグレードの相場が知りたい時など、車台番号さえあれば、各自動車メーカーの車台番号検索で調べることができますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。また、グレード検索からは車両の年代、走行距離などの細かい情報もわかりますので、気になる方は検索してみてください。

車台番号は自動車を売る時にも重要!

車台番号は、中古自動車市場へ売る時や見積もり時に必ずと言っていいほど必要な情報となります。なぜなら、車台番号は自動車やバイクの履歴書となりますので、その自動車やバイクがどれぐらいの距離を走ったのか。

さらに買ってからどれぐらいの年数が経っているのか、グレードはどれぐらいなのか、年代はいつ頃出た物なのかなど、市場に出すために必要な情報を集めるために車台番号が必要となります。

つまり、車台番号が盗難やこすってしまったなど、車体の刻印が分かりづらい場合は登録書や車検証などを提出する必要がありますので、車台番号は不明にならないように気をつけておきましょう。

職権打刻ってなに?

車台番号の盗難にあった時にもう読み取れないほど、車台番号の刻印がわからなくなってしまっている時や並行輸入車、事故車などに新たに取り付けられる車台番号のことです。昔は、直接車体に新しい番号を打刻していましたが、最近では、金属のプレートに打刻をして取り付ける方法がとられています。

並行輸入車の場合

並行輸入車は、正規の代理店を通さないで海外で自動車を購入した場合に付けられます。特に並行輸入車に関しては、製作者不明でどこの自動車なのかわからないモデルや海外限定の出荷台数が極端に少ないモデルなどは、職権打刻がされるのが決まりとなっています。

また、国の指定自動車と認められない自動車の場合も、職権打刻をされますので、海外から自動車を輸入して購入したい場合は必ず正規の代理店を通して輸入したほうが、面倒なこともなくスムーズに購入することができるでしょう。

事故車の場合

事故車の場合は、修理をして直せるのであれば、中古市場には出回りますが、あまりにもひどい事故車は、ほとんど廃車にしてしまうのが一般的な市場の動きです。しかし、中には事故にあった自動車でも、愛着があって修理してまた乗りたいという方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、新たに車台番号を発行してもらい、職権打刻をしてもらうように手続きをしてみましょう。しかし、ほとんどが廃車を選択しますので、大きな損傷がない限りは乗り続けるのも1つの選択といえるでしょう。

職権打刻の自動車やバイクを中古市場で買う時は注意!

職権打刻がされていて中古市場に出されている自動車のほとんどは、盗難車であることが多いといわれています。そのため、並行輸入車も万が一のことを考えるとなると盗難車である場合もあります。

その際は、あまり職権打刻がしてあると言う自動車を買うのは、あまりできません。特に購入後に何かトラブルがあっては遅いからです。仮に盗難車だと分かったとしても警察沙汰になってしまいますし、その中古車をまた売りたいと出したとしても、高くは買い取ってくれません。

金属プレートでカッコイイ感じがする職権打刻ですが、この金色のプレートにはそんな深いトラブルが隠れている場合がありますので、注意しておきましょう。

何か合った時のために車台番号はメモなどに控えておこう

いかがでしたでしょうか。今回は、車台番号の意味や検索方法、脱穀位置などについてご紹介いたしました。車台番号は、自動車やバイクのシリアルナンバーのようなもので個体の番号を持っているのが特徴です。

そのため、まったく同じ色、同じ形であっても、車台番号は必ず振られているので、盗難にあったときでも自分の所有物であるかを確認することができます。

車台番号は本体に刻印されているため、車検証や登録書などの書類にも明記されますが、万が一のことを考えておきたいのであれば、車台番号は自分でメモをして控えておくと、トラブルになった時に役に立つことでしょう。

初回公開日:2018年02月27日

記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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