Search

検索したいワードを入力してください

ガス欠になったらどうしたらいいのか・症状と前兆|JAF

更新日:2024年04月17日

車のトラブルで大いのがガス欠です。ガス欠は場所によっては渋滞を引き起こし大事故につながる場合もあります。本記事では、ガス欠になってしまった時の対処法や、ガス欠を未然に防ぐためのいくつかの方法と注意するポイントについて解説していきます。

ガス欠になったらどうしたらいいのか・症状と前兆|JAF

ガス欠になったらどうしたらいいの?

自動車やバイクに乗っていてガス欠になったことがあるでしょうか。ほとんどタンクに燃料が入っていないのに、ついうっかりガソリンを入れ忘れてしまったり、「大丈夫だろう」とぎりぎりまで燃料を入れないで走行してガス欠になってしまったりと理由はさまざまです。

燃料が入っていなければ、自動車もバイクも走ってはくれません。では、万が一ガス欠になってしまった場合どうすれば良いのでしょうか。

車の場合は?

車に乗っていた場合にガス欠してしまったらどうしたら良いのでしょうか。

まず第一に考えるのは安全の確保です。駐車場などでガス欠した場合にはほかの車への影響は少なくて済みますが、信号待ちをしている時など道路の真ん中でガス欠してしまうと危険度が高まります。

渋滞を引き起こしてしまい、事故の引き金になってしまう恐れが出てきます。それで、周りに異常が発生していることを周りの車に知らせる必要があります。

ハザードランプを活用しよう!

車にはハザードランプが備わっていますので、まずはそれを点滅させて異常事態を知らせましょう。ドライバーによってはクラクションを鳴らしたりする人がいますが、パニックにならず落ち着いて行動することが必要です。

車を移動させよう!

次は路肩など安全な場所に車を移動します。まず車のギアをニュートラルに入れます(Nに入れる)。それによって人の力で押すことが可能となります。

国産車であれば、右側のドアを開け左手でハンドルをコントロールします。右手でドアの付け根もしくはドアピラーを押して安全を確認しながら移動させていきます。

軽自動車など車両重量の軽い車なら男性一人でも何とか対応できますが、車両重量のある程度重い車の場合には応援が必要となるでしょう(ほとんどの場合周りのドライバーが手伝ってくれる)。

注意点は坂道での移動です。上り坂の場合には車が下がってしまう恐れがありますし、下り坂であるなら勢いづいて車が坂道を下って行ってしまう恐れがあります。

ですから、車を押している人の安全と周りの安全との両方に注意を払いながら移動させなければなりません。

ガソリンを手に入れよう!

安全な場所まで車を移動させたら、ガソリンを購入しに行くことになります。ガソリンスタンドが近ければいいのですが、そうタイミング良くはいきません。

できる方法として、近隣のガソリンスタンドに電話をかけてガソリンを持ってきてもらうことができます。ただ、近年セルフのガソリンスタンドが増えてきているため対応できない場合も多く、その場合にはセルフでないガソリンスタンドを探す必要が生じます。

別の方法は家族や友人に頼んでガソリンを買ってきてもらうことです。ただし、ガソリンは金属の専用タンクでないと販売できない決まりがありますので注意が必要です。ガソリンスタンドによっては親切にタンクを貸してくれるところもありますので聞いてみましょう。

自動車保険会社に連絡してみよう!

意外に忘れてしまうのがガス欠の際に対応してくれるロードサービスを提供している自動車保険会社です。

近年、多くの保険会社では無料のロードサービスを保険加入者に提供しています。そのサービスの中には、ガス欠の際に制限はありますが、無料でガソリンを補充してくれるメニューがあるものが多くみられます。電話一本で無料でガソリンを届けてくれるので助かります。

ところが、ドライバーの中には保険に加入しているにもかかわらず、そのことを忘れてしまっている場合が多く見受けられます。せっかく高い保険料を支払っていますので、自分の保険がそうしたサービスを提供しているのかを確認しておくことをします。

バイクの場合は?

バイクに乗っている時にガス欠になったらどうすれば良いのでしょうか。バイクの場合、車と比較して燃料タンクがかなり小さいため、注意しないとガス欠の可能性が高くなります。

ただバイクの場合には、「メインタンク」のほかに「リザーブタンク」が搭載されています。これはメインタンクのガソリンがなくなってしまった場合に、燃料コックを切り替えるだけでリザーブタンクにあるガソリンを使って走行することが可能になるものです。

オフロードバイクなどメインタンクが小さいバイクもありますので、リザーブタンクがあれば安心できます。バイクは軽量ですので、ガス欠で動けなくなっても移動は難しくありません。

ただ、ガソリンスタンドなどがあまりない地域や、オフロードなどを走行する際には、自分のバイクの燃費をしっかりと把握しておくことが重要でしょう。できればリザーブタンクに頼らないつもりで計算しましょう。

ガス欠するとどんな症状が出るの?

では、ガス欠になるとどのような前兆や症状が現れるのでしょうか。

ガソリンが少なくなってくると、エンジンがスムーズに動かなくなってきます。走行しているとガクガクと振動するような症状が出て、加速も極端に悪化します。エンジンが止まったり、またかかったりを繰り返すようになります。

エンジンがかからない

エンジンのオン・オフを繰り返しながらなんとか運転していると、やがてエンジンは完全にストップしてしまいます。いくらキーを回してもエンジンはかかりません。

逆に注意しなくてはならないのは、何度もエンジンをかけようとキーを回すと、スターターモーターの寿命を短くしてしまう恐れが出てきます。ガス欠になったらエンジンは絶対にかかりませんので、何度もキーを回す行為だけは控えるようにしましょう。

ガス欠の時のメーターはどうなってるの?

ガス欠の時にメーター類はどうなっているのでしょうか。ガス欠になるとメーター内のランプが一斉に点灯する症状が出ます。エンジンが止まってしまうためパワーステアリングも働かなくなり、ハンドルが非常に重たくなります。

ガス欠と車へのダメージ

ガス欠を繰り返すと車へのダメージも大きくなります。燃料ポンプやインジェクション、バッテリーなどへの影響です。

燃料ポンプへの負担

燃料ポンプは、ガソリンタンクからエンジンに必要な燃料を供給する働きを持っています。通常エンジンがかかっている状態では、燃料ポンプのモーターが回転しています。

高回転で回るため冷却する必要がありますが、そのために燃料に含まれる油分を使っています。また潤滑油としても燃料を利用しています。

もしガス欠になってしまうと、潤滑のためのまた冷却のための燃料がなくなってしまうこととなりますので、モーターが過熱したり摩耗したりしてダメージを与えてしまいます。

インジェクターへの負担

近年、直噴エンジンを搭載した車が多く発表されています。パワーと燃費を両立できる優れたエンジンですが、このエンジンはガス欠によってダメージを受けやすくなっています。

直噴エンジンはシリンダー内に直接燃料を噴射するのですが、その際シリンダーの頂点の燃焼温度が最も高くなります。ガス欠を繰り返すと、このインジェクターの先端のノズルの潤滑が失われてしまい、ノズルに大きなダメージを与える可能性があります。

バッテリーへの負担

ガス欠をすると、燃料のパイプラインからもガソリンがなくなってしまいます。急いでガソリンを入れたとしても、すぐにはガソリンが行き渡っていきません。そのため何度もキーを回してエンジンをかける行為を繰り返すことになるため、エンジンスターターを酷使しまい、同時にバッテリーにも負担がかかってしまいます。

JAFはガス欠でも呼べるの?

車のトラブルですぐ思いつくのがJAF(日本自動車連盟)です。JAFとはどんな組織なのでしょうか。

JAFは自動車に関するさまざまな業務を取り扱うほか、オーナードライバーの権益を保護する目的で設立された一般社団法人です。国際自動車連盟の四輪モータースポーツの統括団体として、国内で行われるモータースポーツイベントの公認を行ったり、交通安全や地球環境保全問題の啓発活動などを行ったりしている組織です。

このJAFの提供する救援サービスが、「JAFロードサービス」です。サービス内容は豊富でバッテリー上がりや落輪、キーの閉じ込みなど多岐にわたります。

JAFでは会員制度を設けており、年会費を収めて会員となれば、ロードサービスのメニューのほとんどを無料で利用することが可能です。もちろん、ガス欠での対応もメニューに含まれているので、会員になっておくと安心です。ただし、燃料の実費は請求されます。

料金はいくら?

では非会員の場合、ガス欠によるロードサービスを受けるときの料金はいくらになるのでしょうか。

ガス欠でJAFを呼ぶと基本料金として8,230円を請求されます。作業代金は無料となりますが燃料の実費を合わせて請求されます。

後述しますが、燃料が軽油であった場合のエアー抜き作業が必要な時は別途作業代金を請求されることになります。さらに、救援に行く車両の高速道路料金を別途請求される場合がありますので覚えておきましょう

ガス欠になる前に前兆を見分けよう!

ガス欠になる前にその兆候を見分けておくことが、トラブルを未然に防ぐ重要なポイントとなります。どんな点に注意を払ったら良いのでしょうか。

燃料の残量が減少してくると燃料の残量を示すメーターにある給油ランプが点灯します。一般的には、給油ランプが点灯してから50km位は走行が可能とされています。

だからと言って、「もう少し大丈夫だろう」などと考えて車を運転し続けているとガス欠を起こしてしまいます。ガソリンスタンドの数は場所によってまちまちですので、給油ランプが点灯したなら次のガソリンスタンドで必ず給油するようにしましょう。

やはり、こまめに燃料を補充することが一番のガス欠防止対策となることに間違いはありません。

エアー抜きが必要!

ディーゼルエンジンの車は、ガス欠を起こしてパイプラインの中にある燃料までなくなってしまうと、空気がライン内に侵入してきてしまいます。空気が混入すると燃料を吸い上げなくなってしまうため、侵入した空気を抜く作業が必要になってきます。これが「エアー抜き」です。

これをしっかりと行わないとエンジンを傷める原因になってしまいますので必ず行う必要があります。しかしながら、この作業は複雑な作業工程があるため、知識のない素人がすぐにその場でできる作業ではありません。JAFや修理工場などの専門家にお願いするのが一番です。

ですから、ディーゼルエンジン車に乗っているドライバーは、燃料計にいつも注意を払い、早めの給油を心掛けるようにしましょう。

早めの給油で快適ドライブ!

ここまで、ガス欠の症状や対策法について解説してきました。燃料計にいつも注意を払い、早めの給油を心がけていれば、ガス欠という悲惨な事態に陥らずに済むでしょう。

ガス欠は場所によっては事故などにもつながる大変危険な状況を作り出してしまいますので、ドライバー各人はガス欠を起こさないよう常に注意を払いながらドライブを楽しみましょう。

初回公開日:2018年01月12日

記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related