ギアオイルの粘度・おすすめのギアオイル・規格・添加剤
更新日:2024年08月08日
車やバイクに使用するギアオイルの粘度について
車やバイクには、エンジンから動輪へ伝えるために「トランスミッション」というものがあります。歯車数が異なるギアを組み合わせて、速度域に合わせて変速しながら車を前進させます。この時にギアとギアの間の摩耗を減らすべく投入されるのが「ギアオイル」です。
AT車には「ATフルード」、MT車には「MTミッションオイル」と分けられておりますが、特に「MTミッションオイル」は消耗性があり、使用期間が長かったり使用頻度が高かったりすると、交換する必要性が高くなります。
最低でも20,000kmごと、もしくは2年ごとのギアオイルの交換が必須です。もし交換せずに使い続けてしまうと、ギアとギアとの間に金属粉などのごみが溜まりやすくなり、シフトが入りにくかったり動作不良になる可能性があります。今回は、ギアオイルの粘度や規格、そして当サイトがおすすめするギアオイルなど、ギアオイルについて紹介します。
ギアオイルを選ぶポイント!「粘度」の見方
ギアオイルにはさまざまな種類がありますが、それを見分けるには「粘度(ねんど)」というものがあります。
粘度とはオイルの硬さを示しており、「5W-30」や「10W-50」といった記号のようなもので表します。ちなみにこの表記はSAE規格と表され、日本だけでなく世界基準で統一されています。
前半の「5W」は低温時におけるオイルの粘度で、ハイフンの後の数値は高温時におけるオイルの粘度を表しており、数値が高ければ高いほど粘度は高くなります。
一般的にギアオイルの粘度はどのくらい?
先述したオイルの粘度は「エンジンオイル」における表示ですが、今回紹介するギアオイルはそれとは異なります。規格などによってエンジンオイルとは表示が異なるため、「75W-90」「90W-140」といったものが主流になっています。
表示している数値は異なりますが、エンジンオイルと同様、数値が高い方が粘度は高くなり、一般的に「75W-90」のギアオイルの粘度は、エンジンオイルでいうと「10W-40」と同じくらいの粘度を示しています。
粘度だけじゃない!ギアオイルの「規格」について
粘度の他にもう一つ、ギアオイルを選ぶ大事な基準があります。それは「規格」です。ギアオイルには「API(米国石油協会)規格」に則り、ギアオイルの品質を示すものが「GL」という記号の後に数値で表示されています。
今現在では、「GL-1」から「GL-6」まで存在しており、数値が大きいほど品質が優れたオイルになります。自動車やバイク向けのギアオイルで、一般的に流通しているものは「GL-4」か「GL-5」が大半ですので、このあたりのギアオイルを選んでおけば間違いありません。
おすすめのギアオイルは?
ギアオイルの粘度や規格を知ったところで、数多く存在するギアオイルの中でどのギアオイルがいいのか迷ってしまいます。
続いては、多くのユーザーやリピート率の高い人気のギアオイルからおすすめのギアオイルを何種類か取り揃えてみましたので、紹介します。
CASTROL(カストロール) ギアオイル Universal 75W-90
カストロールのギアオイルはどの車にも合わせやすい高品質です。特に75W-90のものは一般的なギアオイルの粘度に近く、低温時からなめらかにギアを操作できます。高品質で耐久性が高いカストロールのギアオイルは、ミッションをしっかりと保護します。
また前輪駆動車(FF車)の場合、ミッションとデフが一体となった「トランスアクスル」のオイルとしても兼用できます。
前回から20000kmを越えたので交換してみると、ギヤが滑らかに動力伝達するのが感じられました。交換前と違いが歴然でとても満足です。
出典: https://www.amazon.co.jp/CASTROL-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83... |
ワコーズ RG7590LSD ギヤーオイル GL-5 75W-90 G301
ワコーズのギアオイルは厳選されたものだけを使用した安心の国内生産で、耐摩耗性や安定性などに優れています。その高い品質から、一般車両だけでなく、摩耗の激しい競技車両やLSD付車両にも対応しています。
ワコーズ製品は使ってて満足しています。
出典: https://www.amazon.co.jp/RG7590LSD-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%... |
人にオススメ出来る製品ですね
日本で開発、製造しているので安心して日本で使用出来ますねw
クスコ (CUSCO) ミッションオイル 75W-85
クスコ製のギアオイルは、多くの競技車両にも採用されている信頼と実績が高いギアオイルです。75W-85という粘度ながら、高い品質とミッションの保護性能の高さによりニーズを問わない点が特徴です。前輪駆動車・ミッドシップ車・四輪駆動車(フロント)向けですが、リピート率が高いギアオイルです。
また、LSD搭載車やデフオイルとしても使用できます。これ以外にも後輪駆動車や四輪駆動車のリア側にも使える専用のギアオイルやハードな走行する方向けの高粘度のギアオイルまで、クスコは幅広く用意しています。
平成14年後期型のパジェロミニのトランスミッション用に購入しました。交換してから1週間ぐらいです。全体的にシフトチェンジが若干スムーズになりました。とは言っても入れる瞬間に少しながら引っ掛かりがありますが、以前よりかは良いです。あとバックギアに入れる際に今までは「ゴキ!」「ギャア!」という音がでてましたが、交換後は無くなりスムーズに入ります。たまに鳴る時はありますが以前より少なくなりました。
出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B3-CUSC... |
バイクのギアオイルの中でおすすめは?
ヤマハ(YAMAHA) ヤマルーブ ギアオイル 2サイクル用 1L
バイクのギアオイルはエンジンオイルと共用するか、ギアオイル専用で用いるかで異なります。こちらは2サイクルエンジン用のギアオイルです。
粘度は80Wとなっており、長きにわたってオートバイの製造に携わってきたヤマハ製だからこそ実現した、ミッション摩耗を防ぐだけでなく2サイクルエンジンの性能を引き出す円滑性に優れています。
このヤマハ製のギアオイルはその高い品質から、ヤマハ製以外のバイクでも広く使われており、リピート率が高い人気のバイク向けギアオイルとなっています。
「YAMAHA JOG Aprio」に注入!!
出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8F-YAMA... |
中古でAprio買って6年、見過ごしがちのギアオイル。
ヤマルーブギアオイルを買い、ギアボックス内のオイル交換。
素人でも出来ました。
効果は判断しにくいですが交換時、汚かったからスッキリしました!
elf(エルフ)バイク用 ギアオイル/MOTO GEAR OIL 10W-40
フランスを拠点とする石油メーカー「トタル」が手掛けるブランド「エルフ」のギアオイルです。世界各国における自動車レースへ供給し続けるなど、欧州諸国では信頼度抜群のブランドとなっています。
そのエルフのギアオイルは、レース業界で培われた技術と経験を生かし、2ストロークバイク用のギアオイルまで用意されています。ギアを円滑に動かしてクラッチのつなぎを良くする効果も期待できます。
またエルフはこの他にもバイク専用のオイルを豊富に取り揃えており、高性能のkawasaki製バイク専用のオイルまで用意されるなど、人気が高いシリーズとなっています。
バイクのシフトのアップダウンが入りにくいので、交換してみました。今まで『ガチャッ』と入ってたのが、『カクッ』とスムーズに入るようになりました。オススメです。
出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%95-%E3%... |
ギアオイルの「添加剤」って何?
ギアオイルの性能をより引き出すために、ギアオイルを発売する一部のメーカーは「添加剤」との同時購入・導入を勧めています。ギアオイルの添加剤を用いることで、ギアオイルの性能の引き上げや品質向上につながります。
また添加剤には耐摩耗化を促進するほかに、オイル漏れ防止に特化したものやノイズ防止剤が加わったものなど、数多くのギアオイルの添加剤が存在しますので、気になるのであればぜひ探してみてはいかがでしょうか。
バイクではエンジンオイルがギアオイルの代用になる?
バイクのギアオイル紹介において少し述べましたが、オートバイにはエンジンオイルとギアオイルを別々に用いるものもあれば、エンジンオイルと共用するものもあります。
これは、一般的な4ストロークエンジンを搭載するオートバイは軽量化・簡素化のためにエンジンとミッションを共用潤滑しているため、ギアオイルとエンジンオイルが一緒ということがあります。
しかし逆を言えば、4ストロークエンジンのオートバイはオイルを交換しないと、ミッションもエンジンもダメになるデメリットもあるので、より一層オイル管理に神経をとがらせておかなければなりません。
そして、2ストロークエンジンや一部のオートバイは、四輪車と同じようにエンジンオイルとギアオイルが別々のものもあるので注意が必要です。
賢くギアオイルを選んで楽しいツーリング生活を!
いかがでしたでしょうか。ギアオイルについていろいろと紹介しましたが、少しでもギアオイルを選ぶ際の参考になれば幸いです。
なお、ギアオイルを交換する際に注意点があります。街乗り程度しか車やバイクを使用しない場合、無理をせずメーカー推奨のオイル粘度のギアオイルを使用してください。間違ったものを選択してしまうと、動作不良や故障の原因となりますので、初めてギアオイル交換を行う場合は、ディーラーなどのプロの方々にお任せしましょう。
またギアオイルの交換をDIYで行う場合は、くれぐれも自己責任でお願いします。賢く乗り手に合ったギアオイルを選んで、楽しいドライブやツーリングを楽しんでください。
初回公開日:2018年01月11日
記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。