栃木いちご狩りスポット|品種/条件別・プラン
更新日:2024年09月23日
栃木の品種別いちご狩りスポット
栃木県は「いちご王国」と言われるほど、全国のいちごの名産地です。数々のブランドいちごが開発されています。その中でも、特に有名な品種や注目の品種を紹介します。
注目の新品種「スカイベリー」
いちご王国栃木県のブランドいちごで、今注目されているのが、新品種「スカイベリー」です。有名な「とちおとめ」に比べて実が大きく、見た目も美しい円錐形で、明るく鮮やかな色合いです。酸味と甘味のバランスがよく、まろやかな味わいとなめらかでジューシーな食感と香りが舌の上に広がります。
「大きさ・美しさ・おいしさ」が、天空まで届く品質という意味を込めた「スカイベリー」は、栃木県小山市の「いちごの里農場」や那須高原の「いちごの森」などでいちご狩りが楽しめます。
確かな味わいの定番「とちおとめ」
東日本を代表するブランドいちご「とちおとめ」は、1995年にそれまで東日本を代表するいちごだった「女峰」の後継品種として栃木県で開発されました。鮮やかな赤と、ミルクなしでも十分なほどの甘さが特徴です。
とちおとめは、栃木県を中心に関東~東北にかけて栽培されています。「東のとちおとめ、西のあまおう」とを二分する品種で、好きないちごの品種を挙げる時に「とちおとめ」と答える人も多いのではないでしょうか。
とちおとめは、栃木県内でも多くのいちご狩り農園が栽培しています。有名どころ・どころのほぼ全てのいちご狩り農園で、栽培していると言って過言ではないでしょう。
幻の品種「とちひめ」
「女峰」の後継品種として開発された「とちおとめ」ですが、実は同じく後継品種として栃木県で開発されて、惜しくも選抜に落選してしまった品種があります。それが「とちひめ」です。大粒で甘い品種だったのですが、果肉が柔らかく潰れやすかったので、市場に流通させるのが難しかったからです。
とちひめは、スーパーやデパートに行ってもお目にかかれません。栃木県内でも農園の直売所でしか販売されていなく、栽培している農家も20軒に満たないと言われています。まさしく「幻の品種」です。
とちひめを栽培しているいちご狩り農園は、栃木市の「アグリの里」の他に、那須烏山市、足利市、宇都宮市、真岡市などにあります。
伝説のいちご開発者の自信作「ロイヤルクイーン」
とちおとめが東日本のいちご代表となる前、東日本のいちごといえば「女峰」でした。その女峰を開発した元栃木県農試栃木分場長の赤木博さんは、退職後もいちごの栽培に関わっていました。より美味しく、病気にも強いいちごを研究し、理想のいちごとなったのが「ロイヤルクイーン」です。
ワンランク上の高貴ないちごイメージからつけられ、真紅の実はなんと中まで真っ赤です。かじれば、口いっぱいに果汁と香りが広がり、五感で驚きを感じます。
そんな伝説の開発者の自信作は、主に首都圏に出荷され、いちご狩り農園は栃木県内ではなく、埼玉県と千葉県にあります。また、会場にいちごの鉢を設置して、いちご狩りができる出張型イベントも過去に行っています。
栃木の条件別いちご狩りスポット
栃木県で有名ないちご狩り農園
栃木県内で有名ないちご狩り農園といえば「いちごの里」です。完全予約制なので、混雑する心配もなく、30分間ゆったりといちご狩りを楽しめます。また、3月下旬までの土日には、昼間だけでなくライトアップされた中で行うナイターいちご狩りもできます。
栽培している品種は、新品種「スカイベリー」と、定番の「とちおとめ」そして幻の「とちひめ」です。それぞれ別のハウスで栽培しているので、食べ比べはできませんが、売店でも売っていて、いちごを使ったケーキなどのスイーツを食べられるレストランやカフェも充実しています。
予約制でゆったりといちご狩り
予約制の所は、予約の電話やメールを送るひと手間がかかりますが、その分混雑を気にせずスムーズにいちご狩りをすることができます。栃木県内でも「完全予約制」のいちご狩り農園は多く、上記の「いちごの里」の他には、宇都宮市の「福田いちご農園」がおススメです。
品種は「とちおとめ」で、空中高設栽培なので腰をかがめることなく摘み取ることができます。また、直売所では「スカイベリー」も販売しています。近隣には、ろまんちっく村や宇都宮市冒険活動センター、宇都宮動物園があり、温泉や子供の遊び場が充実していて、いちご狩りの後は観光も楽しめます。
ネットで簡単に予約できる栃木県のいちご狩り農園
いちご狩り農園も色々あり、昔ながらの農家の場合電話でしか予約できないいちご狩り農園もあります。しかし、専用のサイトを開設している農園では、ネット上で予約できる場合がほとんどです。
「日光ストロベリーパーク」では、ネット上で混雑状況を確認した上で予約ができます。日光や鬼怒川からもアクセスが良く、品種も「とちおとめ」「紅ほっぺ」「やよいひめ」「スカイベリー」と豊富で、練乳も無料です。ベビーカーや車いすでも入場でき、小さな子供から高齢者まで楽しめるいちご狩り農園です。
予約なしでも行けるいちご狩り農園
突然「なんだか今日、いちごを思いっきり食べたい」と思った時にはどこも予約でいっぱいだったなんて事は、よくある状況です。口はいちごを欲していて、気持ちを持て余している時には、予約なしでいけるいちご狩り農園を探しましょう。
北関東最大のいちごハウスがある栃木県芳賀郡益子町の「益子観光いちご団地」は、予約は必要ありません。1月1日以外は期間中は無休で、しかも時間無制限でとちおとめが食べ放題です。まさに、思い立ったら即行けるいちご狩り農園です。
30分間幻のいちごが食べ放題
食べ放題のいちご狩り農園は、30分の時間制限がついている所がほとんどです。栃木県内でも30分間食べ放題のいちご狩り農園は多数あり、中でもチェックしておきたいいちご狩り農園が栃木県栃木市にある「アグリの郷」です。
いちご王国栃木でも栽培している農家が少ない、幻の品種「とちひめ」を栽培しているいちご狩り農家の一つです。果肉が柔らかく日持ちしないため、市場には出回らずいちご狩りでしか味わうことができないいちごを、30分間たっぷり味わえます。
時間無制限でとちおとめ食べ放題
上記のとおり、食べ放題のいちご狩り農園は30分の時間制限つきがほとんどですが、まれに「時間無制限」という太っ腹ないちご狩り農園があります。それが上記にも挙げた「益子いちご団地」と栃木県真岡市にある「井頭観光いちご園」です。
栽培している品種は「とちおとめ」のみですが、飽きるまで食べる事ができます。一部高設栽培をしていて車いすでもいちご狩りを楽しめ、温泉や公園、宿泊施設とも隣接しているのでいちごで満足したあとは、周辺の観光も楽しめます。
高設栽培
いちごは、背が低い木に実るフルーツです。普通の農園では、しゃがんだり腰を屈めたりしていちごを摘みます。腰や足が悪い人にはキツい体制で、お洒落な服も汚してしまうおそれがあります。
最近では、バリアフリーの観点から「高設栽培」といって土を盛ったりや、プランターを高い場所に置いたり、上から吊り下げたりして栽培している所も多く、栃木県内の大手のいちご農園ではほぼ採用されています。空間のデザインもしやすく、ハウス内がお洒落なレイアウトになっている所もあります。「高設栽培」を希望する場合は、まず農園に確認してみましょう。
栃木のいちご狩りで練乳つけ放題がない理由
いちごといえば、練乳という人も多いでしょう。しかし、栃木県内のいちご狩り農園で「練乳つけ放題」と謳っているところはかなり希少です。なぜなら、栃木県内のいちご狩り農園では、ほとんどの農園でいちご王国栃木の誇るブランドいちご「とちおとめ」を扱っています。
とちおとめは、大きくて練乳をかけなくても十分なほど甘いです。そのため、いちごの品質にこだわり、自信を持っているいちご狩り農園ほど、胸を張って「いちごそのものの味を味わってくれ」とばかりに練乳を用意していません。
それでも、どうしても練乳をかけたいという人のために有料で販売したり、練乳の持ち込み可としている所もあるので、練乳にこだわりのある人は事前に確認しておきましょう。
安さで選ぶ栃木のいちご狩り
食べ放題のいちご狩りは、だいたいシーズン中でも1,500円~2,000円で、5月の少し時期の遅れた頃だと1,000円~1,200円が相場です。栃木県内でリーズナブルないちご狩り農園は、栃木県鹿沼市にある「出会いの森いちご園」です。
開園する1月中は、1,500円と相場でも安めです。そして2月は1,400円、3月は1,300円とだんだん値下がりし、5月のゴールデンウイーク以降では900円です。他にも小学生割引や幼児割引、シルバー割引もあって、かなりお得にいちご狩りが楽しめます。
栃木県内の穴場いちご狩り農園
栃木県内のいちご狩りスポットをネットで調べると、サイトを持っているような大きな農園が上位にヒットします。しかし、専用のサイトを持っていなくても、口コミで広まる知る人ぞ知るいちご狩り農園があります。
それが、栃木県真岡市にある「猪野さんちのいちご農園」です。栃木県内のほとんどの農園が、12月から5月まで開園している中、この農園は2月から4月と期間が短く、収容人数も100人ほど、駐車場も5台分程度と大規模農園が多い栃木県内のいちご狩り農園としては小規模です。
しかし、そのいちごの品質は評価が高く「ここ以上においしいいちごはない」という口コミもあります。また、周辺も観光地として景観が良く、いちご狩りをしながら風景を楽しむ事ができます。
栃木のいちご狩りプラン
いちご狩りをして温泉にも入れるお得なセットチケット
栃木県真岡市と言えば、日本でのいちごの生産量を誇りますが、それ以外でも井頭温泉が有名です。井頭観光いちご園入園料+井頭温泉入館料+飲食代500円分がセットになったお得なセットが販売されます。
寒い中いちご狩りを楽しんだ後は、隣接する温泉でゆっくりと温まり、軽くいっぱいとしゃれ込みましょう。チケットは、井頭観光いちご園の受付を兼ねている「あぐ里っ娘」で販売しています。井頭温泉には無料送迎バスもあり、各地域に巡回しているので、お酒を飲む予定の人も安心です。
日帰り観光で一日中楽しめるいちご狩り
栃木県那須郡那のりんどう湖畔にあるレジャーランド「那須りんどう湖レイクビュー」では、12月中旬から3月中旬まで、1日50名限定でいちご狩りができます。20分食べ放題で2,160円と、いちご狩りの相場としては割高ですが、いちご狩りの予約をするとレイクビューの入園料が無料になります。
レイクビューでは、アスレチックやゴーカート、メリーゴーランドなどの数々のアトラクションや、ジャージー牛やアルカパ、カピバラなどの小動物とも触れ合え、自家製の乳製品やバーベキューなどレストランのメニューも盛りだくさんです。一日中遊べるスポットです。
いちご狩りプランのある宿泊施設
いちご狩りをしつつ周辺の観光も満喫したいと考える人も少なくありません。栃木県内でも、いちご狩り農園と提携して、宿泊プランの中にいちご狩りを組み込んでいるホテルもあります。
ホテルエピナール那須では、那須ハートランドへの送迎バスを運行し、那須ハートランド内にある「いちごの森」でのいちご狩りを楽しめるプランがありますし、日光ストロベリーパークに近い鬼怒川や日光にあるホテルも、いちご狩りプランを設定している所もあります。たっぷりといちご狩りと観光を楽しみましょう。
ツアー
栃木方面へ行く観光バスツアーでは、いちご狩りをコースに組み込んでいるツアーも少なくありません。ツアーでは、自分で行き先を調べたりする必要もなく、座っているだけで個人の旅行では回り切れないほどの観光地を巡る事ができます。
コース中には、団体でしか受け付けていない飲食店や施設に入れたり、観光中にのお土産を購入して座席まで届けてもらえたり、ちょっとしたお土産をもらえたりするので、バスツアーを利用するのはとてもです。
H.I.S.
バスツアーは早朝出発のものが多い中、H.I.S.のいちご狩りツアーは、10時頃出発し、観光した後早めの夕食を取ってイルミネーションを楽しむツアーや、ケーキ作りなどの体験付きツアー、食べ放題付きツアーなど、カップルや家族で楽しめるツアーが充実しています。
また「スカイベリー限定」など品種で選ぶ事もでき、人とは違うちょっと変わった体験をお得に味わいたい人にです。
はとバス
一方、はとバスのツアーですと、日光東照宮や佐野厄除け大師、水戸偕楽園、あしかがフラワーパークなど、世界遺産や定番の観光地を巡るツアーが目立ちます。はとバスならではのしっかりとした案内で、観光地をより深く味わう事ができます。
また、バスの設備も充実していて、トイレ付バスでのツアーもあるので、もしも渋滞に巻き込まれても安心です。夫婦や家族などの思い出作りにです。
電車で行く栃木のいちご狩り
車も持っていなく「ツアーに参加するのもちょっと」というシャイな人には、電車で行く事もです。いちご王国の栃木はいちご狩り農園が豊富にあり、中には駅から徒歩圏内にあるいちご狩り農園も多数あります。
上記でも紹介した「益子観光いちご団地」は駅からも近く、真岡鉄道北山駅からわずか徒歩5分の所にあります。東京からだと2時間半の大移動となりますが、周辺の観光地も一緒に堪能しましょう。
いちご王国を満喫しよう
12月から春までいちごの季節です。いちご王国栃木県もその魅力をアピールし、周辺の観光地も賑わう時期です。今年のいちごは、栃木県に食べにいきませんか。大の「とちおとめ」や、いちご狩りでしか味わえない幻のいちご「とちひめ」希少品種の「スカイベリー」などがあなたを待っています。
初回公開日:2017年11月22日
記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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