音声読み上げソフトで何ができるのか|無料で使える音声読み上げソフト5選
更新日:2024年08月30日
音声読み上げソフトで何ができるのか
音声読み上げソフトを知っている人はどれくらいいるでしょうか。音声読み上げソフトとは、文字を入力したり読み込んだりすることで解析し、音声として出力することができるツールです。
Webサイトの内容を自動で読み上げてくれる音声読み上げブラウザも存在します。音声読み上げソフトや音声読み上げブラウザの使用により、同時に複数の作業を進めることができ、効率化が期待できます。
また音声読み上げブラウザは、視覚障害を持っている人にとても役立っています。音声読み上げブラウザを使用することにより、健常者との壁を感じにくくなることが期待できます。
1:スピーチ機能
音声読み上げソフトは、主に2つのツールで作られています。1つは文字を読み込み解析するツールです。もう1つは解析したツールを読み上げるツールです。2つのツールがスムーズに連携することが求められます。
音声読み上げのスピーチ機能は、特に2つの連携が求められます。文字を読み込むツールの機能が低ければ正常な解析ができませんし、読み上げるツールの機能が低ければ、単語を並べたような音声になってしまいます。
人は聞き取りにくい音声やスムーズでない音声に不快感を覚えてしまうことが多いです。スピーチ機能は音声読み上げブラウザの基本ツールでもあるので、より自然な読み上げが求められています。
2:翻訳機能
音声読み上げソフトや音声読み上げブラウザには、文字解析ツールを利用して翻訳機能を持たせているものもあります。現在グローバル化が進んでおり、特にビジネス面では言葉の壁を越えたコミュニケーションが求められています。
例えば、自分の知りたい情報をネットで探している時に、英語で書かれたサイトを見つけたことがあるという人もいるでしょう。また論文なども英語で書かれた物が多くあります。
一文ずつ翻訳しながら読む方法もありますが、翻訳機能がついた音声読み上げブラウザを使用すれば、手間や時間を抑えることができます。
3:辞書機能音声読み上げブラウザについて
音声読み上げブラウザは、100パーセント正しい読み上げができるというわけではありません。独特な言い回しであったり、読み解くのが難解な文章などは、スムーズに読み上げることができないことも多いです。
そんな中、辞書機能音声読み上げブラウザへの関心が高まっています。ブラウザ自体に辞書機能がついており、何度も出てくる単語や言い回しなどを学習し、音声読み上げの精度を高めることができます。
音声読み上げを使用するたびに情報が蓄積されていき、予測や訂正などができるものもあります。
音声ブラウザへの対応について
音声読み上げブラウザに適しているサイトがあります。記事であったり文字情報が多く乗っているサイトは、サイトを構築する段階で音声読み上げブラウザに対応させていることが多いです。
音声読み上げブラウザは文字だけを読み上げると思われていますが、実はそうではありません。画像を読み込むことで、その画像の説明を読み上げることができるブラウザも存在します。
市役所のHPや官庁のHPなど、多くの人が訪れるようなサイトでは音声読み上げブラウザに対応しているものが多いです。
音声読み上げブラウザソフトについて
現在音声読み上げブラウザソフトはたくさんの種類のものが存在します。基本的な特徴はほぼ同じですが、翻訳機能がついていたり、読み込みが早かったりと、ブラウザソフトにより詳細が異なります。
音声読み上げブラウザソフトはパソコンのスペックによっては動作が遅くなってしまうこともあるので注意が必要です。長時間の使用は避けることをします。
また、他のソフトとの互換性も考える必要があるので、インストールする際にはよく下調べをしておきましょう。ブラウザソフトによってスペックも異なります。
無料で使える音声読み上げソフト5選
無料で使える音声読み上げブラウザソフトを5つ紹介します。昔は値段が高く性能は低かった音声読み上げソフトですが、現在では技術の進歩により性能も高まってきています。
音声読み上げソフトに明確な優劣はありません。各々に優れた点があり、自分の用途に合わせて適したものを選ぶと良いでしょう。
無料の音声読み上げソフトの中には、さらに性能が良い有料版があることもあります。より高い精度を求めるならば有料版も視野に入れておきましょう。
1. Open JTalk
「Open JTalk」は入力した日本語のテキストに基づいて、音声を読み上げることができるシステムです。テキストは最大200文字まで入力でき、短文を読み上げる時に適しています。
読み上げる声は男性と女性で選ぶことができ、さらに女性の声は「Normal」「Happy」「Bashful」「Angry」「Sad」から選ぶことができます。文章の内容によって声の種類を選ぶことができます。
また、声質やピッチ、話速を選ぶことができるのも大きな特徴です。「じっくり説明する時にはゆっくりとはっきりした声で」などシチュエーションによって使い分けることができます。
2. テキストーク
「テキストーク」はOpen JTalkなどの音声合成エンジンに対応したテキスト読み上げソフトです。使い方が非常に簡単でわかりやすいので、パソコンに不慣れな方でも問題なく使うことができるでしょう。
読み上げる声を4種類から選ぶことができる上、読み上げた音声をWAV形式とMP3形式で保存できることが大きな強みです。一度保存しておけば後から何度でも聞き返すことができます。
「読み仮名辞書機能」や「読み飛ばし辞書機能」が備わっており、使えば使うほどより便利になっていきます。
3. 音声 変換
「音声 変換」はシンプルな音声読み上げソフトと言っていいでしょう。自然な読み上げでなく「コンピュータ調」の合成音声ですが、動画編集時のナレーション差し込み音声などに使うことができます。
名古屋工業大学を中心に開発され、無料で商用使用も可能です。シンプルな作りなので難しい言い回しには対応しないこともありますが、早急に読み上げ音声が欲しい時などに適しています。
「音質」「速度」「高低」「絞り」「平坦」を調整することができ、一度設定を保存すれば、同じ設定で音声読み上げを続けることができます。
4. SoftTalk
音声読み上げソフトと聞くと、有名動画サイト「ニコニコ動画」を連想するという人も多いでしょう。「ニコニコ動画」では肉声を使う代わりに音声読み上げソフトが使用されていることが多く話題になりました。
「SoftTalk」は「ニコニコ動画」で使用されている音声読み上げソフトのひとつです。「SoftTalk」の音声は自然な肉声とは異なりますが、どこかクセになる不思議な印象を与えます。
5.ALTAIR
「ALTAIR」とは、視覚障害者の方や盲ろう者の方を支援するソフトウェアです。合成音声の読み上げの他、点字ピンディスプレイ出力や拡大文字表示など、視覚障害者の方の生活に役立つツールが揃っています。
音声読み上げは便利であることはもちろんのこと、視覚に障害を抱えている人にとっては仕事や生活をする上で欠かすことのできないものと言っていいでしょう。
大量の文章を読むのに便利な音声読み上げソフト
音声読み上げソフトの多くは文字数制限が200文字であることが多いです。しかし現在ではiPhoneの「スピーチ機能」など大量の文章を読み上げることができるソフトも登場しています。
音声読み上げブラウザの進歩
音声読み上げブラウザは日々進歩しています。文字を認識する時の間違いが減ったり、読み上げが肉声のように自然になってきています。音声読み上げブラウザはスマートフォンにも組み込まれ、より身近なものになっています。
音声読み上げソフトを使ってみよう
音声読み上げソフトの存在は知っていても、実際に使ったことはないという人も多いでしょう。過去にはSFのようだった音声読み上げソフトも、現代においては多くの人の生活に寄り添っています。
初回公開日:2019年01月11日
記載されている内容は2019年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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